金の切れ目が縁の切れ目

半年に一度ほど数人でランチを楽しむ友人とは15年以上の付き合いです。
知り合った当時はお互いの子どもが小学生でしたが、そのころからセレブっぷりが目立ち、腕時計もアクセサリーもダイヤモンドがキラキラしていました。
その友人からご主人に愛人がいると聞いたのが2年ほど前で、ばれたきっかけは愛人からの電話です。

 

友人は50代後半の専業主婦、ご主人は60代で会社経営、愛人は40代でスナックの雇われママです。
ご主人は60代とはいえ背筋も伸びて長めの髪は黒く染めてオールバック、年の割にはイケている風貌かもしれません。

 

妻と離婚後は結婚するという約束で愛人と付き合っていましたが、折り悪く別居しているご主人の両親が相次いで要介護となります。
友人にとっては舅姑ですが、全く手を出さない夫に代わり献身的に介護に通っていたので、離婚してしまえばすぐに困ってしまいます。

 

愛人が奥さんへ宣戦布告

そんな事情を知ってか知らずか、愛人は業を煮やして友人に電話をかけてきたのです。
どんな風に愛されているかなど、聞くに堪えない話を延々とされた挙句に友人は愛人に離婚を迫られました。

 

もちろんそれ以前からも浮気の兆候はあって疑ってはいたそうです。
すでに子どもは成人していたので親権の心配はありません。
あとはお金のことだけなので、友人はすぐに弁護士と探偵を雇って離婚準備を開始しました。
さすがにお金持ちだけあって費用がいくらかかるかなどの心配はしないのです。

 

旦那さんの会社の業績が悪化

ところが着々と準備を進めている途中で、ご主人の会社は業績が悪くなりました。
無一文になってからでは財産分与も年金分割も難しくなるので、一気に離婚へと話を進めましたが話し合いは全て弁護士に任せたそうです。

 

ご主人は孤軍奮闘でだいぶゴネたようですが、相手は百戦錬磨の弁護士です。
特に、自分の両親の介護を嫁に押し付けて浮気していたことで裁判をしても勝ち目が無いと言われて諦めました。
会社の業績悪化によって慰謝料と財産分与は一部分割払いとなり、離婚後は弁護士を通して受け取っていますが、ご主人は友人宅の周りをうろついて警察沙汰になったそうです。

 

結局は愛人とも破局

その後、ご主人は愛人宅に転がり込みましたが、かつてのように羽振りが良いわけでもない上に元妻への支払いもあります。
愛人でいるうちはご主人だって自分のいい所を見せていますが、一緒に暮せばアラも目立ちます。
結婚したところでセレブ妻にはなれません。
結局、ほんのひと月ほどで別れて追い出されました。
金の切れ目が縁の切れ目で、妻からも愛人からも子どもからも愛想をつかされて、現在はウィークリーマンションを転々としているそうです。

 

いったいこのスナックのママは何をしたかったのでしょうか。おそらくは、別れさせればお金持ちの奥さんになれると考えたのでしょう。
財産分与や慰謝料でかなり財産は目減りしますし、介護の問題もあります。会社の業績が悪くならなくとも、愛人の考えるような幸せは得られなかったでしょう。

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